*All archives* |  *Admin*

≪05  2017/06  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  07≫
--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2008-01-13(Sun)

Books 僕がほしいのはパパとママと釣りざおだった

僕がほしいのはパパとママと釣りざおだった


本文 p64.より
 里親から子供を引き離すことをさす用語に「摘出」という言葉がある。いやに仰々しい言葉だが、悲しいかな、対象となる子供にとって現実はそうかけ離れていない。
 子供がその家で過ごした期間が一夜だろうと、十年だろうと、生まれかからずっとだろうと、里親を実の親同然に思っていようと、関係ない。里親側の思いも関係ない。子供は単に一時的に連れ出されるだけではない。いったん引き離された子供は、二度とその家庭に戻らない。おばあちゃんは目をうるませ、里親ははらはらした面持ちで、呆然と別れを告げる。家族と子供は手紙を書くと約束し合い、抱き合う。親は身体に気をつけるように注意し、みんなで涙に暮れる。ときには別れを告げる暇すら与えられない。″児童福祉システム″が摘出の書類をその子の担当者の机に置いたとたん、子供は即座に切り離される。
 必要とあらば、真夜中でもおかまいなし。学校の教室から、夕食の席から無理やり連れて行かれる場合もある。
 わたしは子供の心中を想像しようとしてみた。いつなんどき世界がひっくり変えるかわからないと思いながら、そして実際、何度もそんな経験を繰り返しながら、誰が暮らしていけるだろうか? テディベア、ゲーム、ブロックといった小さな宝物と-それこそ肌身離さず持っていない限り-いつなんどき引き離されるかわからないとびくびくしながら、子供が生きていけるだろうか。
 八月二十七日にスーがホームの前に車を停めるまでに、マイクは十二回も「摘出」されていた。
 マイクにとって今回の「摘出」がこれまでの「摘出」とまるでちがった経験になることを心から祈っていたスーは、出かける前にわたしの前に立った。
「今日、何が起きるかなんとなくわかるの。ちょっと話してもいいかしら」とスーは静かに言った。
「ねえ、猫の話を憶えている? ヴァーモントの、十三ドアのある家に暮らしていた猫の物語」
「ああ。おぼろげだがね。ロバート・ハインラインの小説だったかな」
「そう。冬の間、猫はドアの前に行っては、外に出してよとニャーニャー鳴いた。飼い主の男がドアを開けてやると、外は寒くて雪景色。猫は別のドアに歩いていく」
「ああ、思い出したよ。猫は夏への扉を探してたんだ」
「話の続きを覚えてる?」
「うん」と答えて、私は記憶をたどった。
「猫が粘り勝ちした。えんえんドアからドアへと回るうちに、いつしか夏がめぐっていた」
「そうよ。あの子たちも同じだと思う。世の中には暖かい季節に生まれる子供もいる。でもそうじゃない子は、辛抱強くドアを開けつづけなきゃならないの。夏への扉を見つけるまで」
「だから、その扉がマイクの前で開くときは、外にさんさんと太陽が降り注いで欲しい、と願っているの」



 あたしは、この本をsidoさんから勧められて、このお正月読んだの。
 
 ロバート・ハインラインの「夏へのとびら」は大好きな本だけど、「里親家庭で失敗した子どもへチャンスを与え続けて欲しい」とのたとえ話に使われていて、もっと好きになったわ。

 この「夏への扉」のところで、涙があふれ出たわ。

世の中には暖かい季節に生まれる子供もいる。でもそうじゃない子は、辛抱強くドアを開けつづけなきゃならないの。夏への扉を見つけるまで


 里親不調で傷ついた子どもがいたとしたら、その傷は、家庭でしか癒せないの。施設に入れっぱなしでは、将来、家庭を作ることが難しくなるの。施設二世、三世を作り続けてしまう。
 
 sidoさんが、「児童福祉施設による里親支援のあり方の調査研究事業報告書」という資料をアップしてくれたの。これによると、7割の回答率の養護施設で、養育里親との関わりが3年間(H12-14)にあったのは139施設(37.2%)でしかないの。残りの施設は、養育里親との関わりがない。
 さらに、無回答の施設を入れたら、日本の施設の25.8%の施設しか、里親との関わりがあると回答していないことになる。※このレポートについては、別に書こうと思う。
 
 子どもたちは、チャンスすら与えてもらえていない。

⇒注文されるかたは、こちらのリンクからお願いします。

tag : 里親 書籍 愛着障害

comment form


管理者にだけメッセージを送る

comment

初めての方へのご挨拶

告知バナー
検索ぷらす
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カウンター

from 2006/12/13/wed
total
yesterday
today

online guest:

Counter素材 

親が育てられない子に里親家庭を
Mariaの読書メーター
☆Mariaの読書メーター(編集中)

☆Mariaの最近読んだ本(編集中) Mariaの最近読んだ本
ブックマーク
 ← 全表示 Diigo ブックマーク 

Diigo ブックマーク 

 ←webで見つけたpdf資料



★被ブックマーク数

この日記のはてなブックマーク数

ページビューランキング
ブログパーツ
Google News(新着記事)
養護施設、乳児院、里親関連新着記事

新記事&コメント&トラバ
テリトリー内リンク集
必ず行く場所のLink集よ
施設の関連本(むかつく本含)
Frickr-photo

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos from maria-soul. Make your own badge here.

あたし達の主張&共同管理よ

共同管理してます 里親さん応援サイト

時々webのお手伝い


わたし達の主張です 養護施設を家族・家庭と呼ばないで
STOP!犬猫「里親」名称

協賛しています
生活保護削減反対

どこの中の人?

あなたは何処から来たの?

シセツっ子川柳

☆Mariaのシセツっ子川柳
うたた寝中のちびまり

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。