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2008-03-31(Mon)

津山二葉園判決 その2

津山二葉園の判決文を、個人情報を除いて複数回に分けてアップしています。
その1の原告の主張に対し、被告側が反論しています。
(1)被告水島によって,原告らに対する労働の強制,暴力等が行われていたか否か。(続き)

(被告らの主張)


ア 労働強制について
(ア) 紙袋作りについて

 a 原告らが,紙袋作りを違法な強制労働であると主張する根拠は,①二葉園の園児に強制的に参加させていた,②ノルマの強制があった,③長時間の労働を強制していた,④対価がなかったという点にある。

 b ①について
 紙袋作りは園児の自主的なアルバイトであり,紙袋作りに参加するか,参加するとしてどの程度参加するかは,園児個人の自主的判断にゆだねられており,強制的に「内職をさせられていた」との事実はない。
 被告会社は,当初,紙袋作りを地域の外注でまかなっていたが,家庭用ゲーム機をアルバイト料で購入したいという園児の強い要望があり,園児も紙袋作りに参加するようになった。しかし,ゲーム機など欲しくない者は参加しなくてもよかった。

 C ②について
 注文主のフミオカ紙工との関係でも納期はなく,ノルマなど一切存在しない。
 紙袋作りの際には,作業する者はテレビを見ながらの作業であり,無言で一心不乱に作業を行うという状態ではなかった。作業場の黒板に数値が記入されていたこともあったが,同数値は,できあがった袋別の数字が書かれていただけであり,ノルマではない。
 アルバイト料をなるべく稼いで小遣いにしたい園児らは,なるべく多くの仕事量をこなそうとする。その際に,まじめに働かない下級生を上級生のリーダーが厳しい口調で叱咤することもあったかもしれない。しかし,このような現象は,あくまでも園児たち自身の行き過ぎであり,被告水島が上級生のリーダーを操って,間接的にノルマを強制したものではない。被告水島は,歴代の園児のリーダーに強制しないように徹底していた。

 d ③について
 労働時間は,通常1日1時間,終了時間は午後9時(どんなに遅くとも午後10時)であった。1日平均8時間,作業は深夜に及んでいたとの原告らの主張は,明らかに誇大である。 完成した袋のトラックへの積込み作業についても,真夜中ではなく,夕方である。

 e ④について
 紙袋作りの内職作業によるアルバイト収入については,以下のように管理・配分されていた。
 まず,平成5年7月までは,年1回,職員の○○が,各園児に直接に手渡しで渡していた。その後,同年に岡山県子育て支援課から口頭指導があり,各人の個人別貯金通帳に入金するように管理方法を改善した。その結果,原告○○については,同人名義の郵便貯金通帳に同年7月29日に5万0751円,平成6年3月9日に8万6613円のアルバイト料が振り込まれている。その他の原告についても,各人名義の郵便貯金通帳に平成5年7月29日と平成6年3月9日にアルバイト料が振り込まれている。
 平成6年4月以降は,入所園児が協議し,個人に配分するのではなく,アルバイト収入を夏休みの旅行費用に充てることになった。その結果,平成6年夏から平成10年まで,アルバイト収入を旅行費用に充てる運用が続いた。
 原告らの中には,紙袋作りのアルバイトをしながら旅行に参加しなかった者が含まれている。まず,平成6年の東京ディズニーランド旅行への原告○○の不参加は,原告○○が旅行の直前に実施された高校の修学旅行中にトラブルを起こし,自宅謹慎処分となったためであり,原告○○の予約分は兄の○○○○が代わりに参加している。また,同旅行への原告○○及び同○○の不参加は,夏休みを利用して帰省するからであった。これは,夏休みに実家に帰省できる者は相対的に恵まれているのであるから,帰省できない者のために旅行の権利を譲ろうという園児の自主的話合いに基づく取決めであった。平成7年の小豆
島旅行への原告○○及び同○○の不参加,平成8年の城之崎温泉旅行への原告○○の不参加は,いずれも実家への帰省が理由であった。
 このように,アルバイト料が実際には本人に還元されないこともあったのは事実であるが,紙袋作りの作業は単なるアルバイトではなく,職業訓練,社会教育の側面を有していたことも考慮すべきである。紙袋作りには,集団で作業に取り組む中で,勤労意欲,能勢集中力などを身につけるという教育効果もあった。
 また,監督機関である岡山県や児童相談所も,紙袋作りのアルバイトはよく知っていた。被告水島は,この作業を開始するに当たり,岡山県家庭福祉課(当時)や岡山県津山振興局(当時)にも相談し,了解を得ている。児童相談所からも,平成5年のアルバイト料の交付に関する口頭指導を除けば,何ら指導・勧告を受けた事実はなかった。

(イ) パン作りについて

 パン作りも,平成6年11月ころから平成12年3月まで,(ア)の紙袋作りと同様の経過で実施された自主的なアルバイトである。津山警察署近くの貸店舗(パン屋)において,パンの製造及び販売を行っていた。
 パン屋でのパンの製造及び販売業務は,二葉園外から雇用された従業員(二葉園を退園したOBも含む。)が行い,二葉園に措置された園児らが手伝っていたのは専ら販売業務であった。このパン屋でのアルバイトに参加するか,参加するとしてもどの程度参加するかは,園児ら各自の自主的判断にゆだねられていた。また,アルバイト代は当然に支払われていた。また,被告会社は,希望する園児をアルバイトとして採用していたが,原告らはアルバイトとして採用されていなかった。したがって,原告らがパン屋の仕事を被告らの強制によって行った事実がないのはもちろん,被告らの指揮命令下の労務として行ったという事実もない。
 なお,原告○○及び同○○については,若い女性従業員が勤務していたこともあり,気晴らしに頻繁にパン屋に出入りしており,その際にパン屋の仕事を多少手伝ったこともあるかもしれないが,それは,被告らの指揮命令下にあるアルバイトとして行ったものではない。
 その後,平成12年3月,パン屋は閉鎖され,店頭販売はなくなり,二葉園横のパン工場で,外部からの注文に応じた量に限ってパンを製造及び販売する体制となった。同月以降のパン製造は,専ら被告会社の正規従業員及び補導委託少年が担当し,二葉園に措置された園児らは,パン製造の業務には一切携わっていない。

イ 被告水島による暴力,体罰について

 被告水島が,原告らが暴力,体罰として主張する行為をした事実はもちろん,二葉園に措置されている園児らに対して暴力や体罰を加えた事実は一切存在しない。
 平成12年の児童虐待防止法の制定以前は,園児の身の危険にかかわるときは,殴ることまでは許されていたのであり,被告水島も,園児同士のけんかを止める場合や,小さい園児が布団蒸しにされて,殴る蹴るのいじめを受けた場合には,平手で殴るところまではやっていた。しかし,平成12年以降は,体罰は理由のいかんを問わず許されなくなり被告水島もこれに従っていたのである。
 ここで留意すべきことは,二葉園のような児童養護施設には,問題のある園児が多いのであるから,当然そういう園児たちと対時していくためにはそれなりの圧力ないしは迫力が必要であるということである。それが,平成12年までは,殴る程度の体罰までは許されていたが,その後は許されなくなったため,言葉,表情,そして,後述するような,例えば床をたたくことでその迫力を示すことをしていたということである。
 勧告書(甲1)には,あたかも被告水島が,平成13年に2回にわたって身体的暴行を加えたことを認めているかのような記載がある。しかし,同年2月又は3月の園児一人に対する件は,男子の入所園児が同じ高校の生徒に対してストーカー行為をしたため,その生徒が高校を辞めてしまったことに対して,被告水島がその入所園児をしかった時の行為であり,被告水島は,園児本人がストーカー行為が悪くないといったため,1時間以上話をしたが,本人が開き直って顔を背けて話をまともに聞こうとしないので,両手で園児の両頬を挟んで顔を被告水島の方に向けさせた行為を身体的暴行と捉えられたというものである。
 また,同年7月又は8月の園児3人に対する件は,中学生の入所園児3名が小学4年生の入所園児を布団蒸しにして殴る蹴るという園児の生命にかかわるような行為をしたことに対して,被告水島がその3名の園児をしかった時のものであり,この時も,話をまともに聞こうとしない園児の頬を両手で挟んで被告水島の方に向けさせた行為を身体的暴行と捉えられたものである。
 また,原告ら提出の録音テープ(甲21)は,被告水島が部屋を片付けるように原告らを含む中高生の園児に指示していたところ,小学4年生に仕事を手伝わせていた上,原告○○が同園児を蹴っていたところを被告水島がたまたま見かけたため,小学生に片付けを手伝わせた上に蹴るということは悪いことだということを,その場にいた中高生全員に反省させるために話合いをさせた際のものである。原告らは,その場を使って,被告水島を怒らせて暴力に及ぶようにし向けようと考え,のらりくらりとした対応で被告水島を挑発し,被告水島が怒る状況を録音テープに隠しとろうとした。確かに,被告水島は,最初の段階では,感情をむき出しにして怒り,原告らの挑発に乗って怒りを激しくさせ,手近にあった棒か何かで床をたたくなどしたが,原告らの身体には手をかけていないし,話を続けていく過程で,懇々と原告らを説得して理解してもらうような話に進んでいるものである。二葉園のような児童擁護施設においては,問題のある手に負えない園児も多いため,それなりの迫力を持った指導をせざるを得ない実情があるものであり,被告水島の対応は,その限度の中でぎりぎりの教育的態度を示しているものということができるものである。

ウ その他の権利侵害について

 原告ら主張の事実は存在しない。

tag : 津山二葉園

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