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2008-08-21(Thu)

Books 「愛されたい」を拒絶されるこどもたち



「愛されたい」を拒絶される子どもたち

関連記事⇒読書感想文:「愛されたい」を拒絶されるこどもたち

 まず、この本の著者は、「里親」という言葉を文中で一切使っていないの。「子どもの虐待」と「社会的養護」というテーマであるにもかかわらず、書くのは施設ばかり…

 家庭の虐待にはものすごく関心があり、虐待を受けた子どもが回復することについても、それなりに掘り下げて書いているのね。一応、他の著作「凍り付いた瞳」シリーズをマンガも含めて全部読んだ感想よ。
 乳児院や児童養護施設の虐待への新しい取り組みについて、ここまで取材をして詳しく書き、「今後目指すべき児童の社会的養護体制に関する構想検討会」にまで触れているのに、なぜか、里親のことだけがすっぽりと抜けているのね。構想検討会では里親優先と言っているのに。
ここまであからさまに無視すると、無自覚の「否認」かしら? と思えてくるの。

虐待に対する思い入れと、家庭への無自覚な拒絶。

 過去に、あたしやLeiちゃんのブログに、乱入しては撃退されてきた施設出身者たちがいた。家庭で虐待を受け、養護施設で救われたという施設途中入所者たちだった。子ども時代のすべてを施設で育つことを否定し、「親の育てられない子どもたちは里親家庭で育って欲しい」と訴えるあたし達を非難し、里親制度を否定し、「養護施設万歳」を唱える人たちだった。あのひなたぼっこも、そんなところがあるわね。

 この著者も、家庭に対するないまぜした気持ちがあるのかしら? これが、完読した感想。

 でも、これじゃあ身もふたもないから、少し書いてみるわね。
 最初のストーリーは「ペンギンハウス」という乳幼児グループホームの話。保母3人と乳児3人が、本体施設(乳児院)から少し離れた住宅街にある一軒家で暮らす試み。

 本体施設に比べて、子どもの愛着形成や発育、虐待からの回復は早いという結果だけど、たくさんの「?」が出てきたの。限りなく家庭に近づけるというけど、里親家庭なら家庭そのものだから、「限りなく…」みたいな無駄なことをしなくていいと思ったわ。
 交代勤務をするので、夜間は保母1人で3人の乳幼児を世話する。昼間は2人だけど、1人は家事をしているから、1人で3人の乳幼児を見ることになる。一度に2人だけしかダッコ出来ないと悩む…。乳児院のような危険なものを一切排除した場所ではないから、ガスコンロをのぞき込もうとする子どもに慌てる。浴槽のフタがはずれていて、それをのぞき込む子どもを叱る。テーブルの上を散らかし、好き嫌いする子どもの姿に、壁に突き当たる。
 そして、グループホームの保母が施設長に「育児ノイローゼになりそうです…」というの、まるで家庭の母親のように。

 それでも、子どもたちは、たった3人しかいないから、目が行き届くし、手がかけられるし、様々な経験をして、本体施設の子どもよりも発達が著しいという。そりゃそうでしょう。家庭だって、虐待がなければ、それだけで子どもは自然に発達していけるの。家庭で自然にやっていることを、あたかも乳児院の新しい取り組みと取り上げることに、乳児院の子どもへの扱いが透けて見えるの。


 いままでは、2歳になったら、併設している児童養護施設に行っていたけど、この3人の子どもはずっと、この乳幼児グループホームに居続けるの。
 この法人の理事長は、子どもがペンギンハウスを離れ養護施設に移る時期を、「小学校からただいまと帰ったとき、母親が外出していても我慢できる小学校3年生程度」としている。おいおい、0歳から10歳までいて、さらに施設に居続けるのなら、最初から里親家庭に出せよ! って思うわ。

 さて、4年経ったペンギンハウスの職員は、新人だった職員が成長し、責任者となった。他の2人の職員は異動して2人の若い保育士が赴任してきた。たぶん、この責任者も、4年後にはいないと思うの。

子どもたちはグループホームに居続けて、大人だけが来ては去っていく。

 数年経つと、職員が全員入れ替わり、短期入所の子どもも来ては帰っていき、長期入所の子どもだけが取り残されていく。

 お母さんが数年ごとに替わっていく母子家庭なのね。そんな家庭あるかしら?

 これで何が変わったかしら?

 この本のタイトルは、"「愛されたい」を拒絶されるこどもたち"だけど、移り変わっていく乳児院職員からも、"「愛されたい」を拒絶されている"のよね。

第2話については、次に書くわね。

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勉強になりました。

Mariaさん、こんばんは。

子どもに関わる仕事を長年しながら、
乳幼児グループホームという施設があることを知りませんでした。
恥ずかしいです。

?乳幼児3人につき、保育士3人!?なんて行き届いた環境だろう?
と、初めは思いましたが、結局は一番大切なところ(しっかりとした愛着関係)は押さえられてないのでは…と感じました。
「家庭に近付く」って、一体何なのでしょう。
施設という単位で、どこまで家庭に近付けるのでしょうか?

赤ちゃんとマンツーマンで関係を築く、同じ赤ちゃんだけ抱っこする…
これはとても大事なことだと思うのですが、
「一人の子どもだけエコヒイキしない!」と怒られたことがあります。
また、赤ちゃんが私を後追いすると、
「あなたがこの子だけ可愛がるから…」と。
ベテランの保育士とは、「深く浅く」、関係をキレイに保つことの出来る人です

どのみち、保育園や乳児院などの施設という単位では
家庭の代わりになるなど無理な話です。

里親さんは、委託された子どもだけをしっかりと見てくれると思います。
もちろん問題は、その家庭によって色々あるとは思いますが、自分だけを見てくれる大人が一人でもいてくれることだけが最重要なんだと思います。

Leiさん、私のことを「まっすぐ」と言ってくださってありがとう。
本当に嬉しかったです。

それでは、また。
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