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2008-08-23(Sat)

Books 「愛されたい」を拒絶されるこどもたち その3



Books 「愛されたい」を拒絶されるこどもたち
Books 「愛されたい」を拒絶されるこどもたち その2
の続きよ。

子ども時代の全てを施設で育った舞ちゃんの母親美由紀さんの言葉

 私は、児童養護施設にいたことがあるのです。乳児院から児童養護施設には三歳の誕生日に行きました。生活に慣れると、布団を自分で敷くように言われました。保育園に行き、帰るとすぐに布団を敷くのです。三歳の私に、敷かないと夕飯はなしだと言いました。どうしていいのかわからなくて泣いていると、あるとき、たぶん研修生のような人が施設に来ていて、どうしたのと聞いたので、助けてお姉ちゃん、と言いました。そのときはその人が敷いてくれました。でも、よその人が来ているからって甘えるなと大きい子どもたちに言われました。昔の話で、今はそんなことはないでしょう。でも、あの光景だけは焼き付いて離れないのです。

 児童養護施設の先生たちは私のためにやってくれたのです。自立する力をつけるために。親となってみて、それがわかります。でも私は小さくて、誰にも頼れず、つらかった。悲しかった。おやつは園長先生に『おやつをください』と言わないと食べられない。私ひとりだけを見てくれる大人はいなかった。何が好きなのと聞いてもらえることなんてありませんでした。

 あたしは、見つけてもらえた舞ちゃんよりも、見つけてもらえなかった由紀子さんが気になって仕方ない。
 美由紀さんが4、5歳の時、実母が養護施設から連れ出し、数日間、実母(20~21歳)の家に連れて行かれた。だけど、実母はいなくなり、数日後に施設に戻ったの。
 私を連れて行こうとして、白い両手が伸びてきたのです…。先生、母は、どうして私を連れて行ったのでしょうか。どうして置いていったのでしょう。なぜちゃんと引き取ってくれなかったのでしょう

 あたしは、この実母の興味本位とも思える無責任な行動に怒りを覚えるの。16歳で出産し、すぐに乳児院に入れ、親権も放棄せず、養子縁組や里親委託もせず、4・5歳の美由紀さんを数日間だけ連れ出す。そして、すぐに飽きたおもちゃを捨てるように放り出す。
 
 
 美由紀もまた、彼女自身の家族に翻弄された被害者だったのだ

 この下りは、ちょっと納得できないの。
 こんないい加減な親なのに、児童相談所も、美由紀さんを里親に出さず、子ども時代の全てを施設で過ごさせる。仕事をしない児童相談所の被害者でもあるのね。
 ちなみに、0歳から18歳まで乳児院養護施設で育つと1億円近い経費がかかるのsidoHP
 こんな大金をかけられたのに、美由紀さんはひとりぼっちで、低学歴で、子どもを抱えて働き続けるの。このお金は、有効に使われたのかしら?

 さて、舞ちゃんは2年病院で治療を受け、児童養護施設に行くことになる。小児病棟の保育士は、スイッチを切り替えるように、保育士から施設長のそばに行く舞ちゃんにショックを受け、帰りの車の中で声を出して泣いたの。
 人から人に手渡されてきた無愛着児は、すがりつく人を持っていない。誰もいないということは、誰でも同じということ。
 でも、舞ちゃんにとって幸せなことに、叔母の家に行くことになったの。父親は亡くなったけど、その親戚ネットワークが舞ちゃんに家庭を与えてくれたの。

 親戚のいないあたしは、少し焼け付くような気持ちがする…
 
 美由紀さんとお兄ちゃんは、その後の話に出てこない。お兄ちゃんもトリートメントが必要だと思う。
 
 養護施設に入ったことが何の解決にもならなかった美由紀さんは、いまも、誰もいない人生を生きているのだと思うの。
 
 生まれてきてよかったと思える相手に巡り会えることを、神様に祈っているの。

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大人が出てこない話

 Maria・・・

 わたしがお礼というのも変だけど、書いてくれてありがとう。

 美由紀さんの事は、本の中では、あまりにあっさりと通り過ぎてゆくので、どうしてもこうして、彼女の半生に触れずにいられなかった。彼女は生まれて生きているにも関わらず、だれの目にも居ない者とされていたから・・・。

 引用文の言葉は施設全部育ちにとっては、今まで言語化できた人がいなかったほどの強いメッセージ。もしかしたら、本に言葉が残された初めての施設出身者じゃないかとすら思う。

 だから彼女の言葉がこうして取り上げられることが、大事な事と感じる。
 
 施設の出身者たちは、ぬくもりを求めたら子どもが生まれるという事実を知らない。産んだら育てるべきだという事も知らない、親らしい事とはどういう事かも知らない。この話には大人が少しも出てこない。

 家庭を知らないと一口に言っても、家庭を知らないその人を支えるだけの大人がいないという事で、さらに事態を悪くしている・・・。

 誰も大人から守られた事のない施設出身者は、何が子どもに必要かなんて判りはしない・・・。それをそのままにしておく施設システムの中で生きてきたんだなあ・・・。

 

 
 
 

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