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2008-12-26(Fri)

賢者の贈り物

 あたしは、子ども時代は本の虫だったの。施設長にはペコペコし、子どもには横柄になり、昨日と今日で言うことが違う、そんな職員のくるくる変わる言動には、あたしの規範になるものがないと子ども心に感じていたの。
 だから、揺るがないものが欲しいとずっと思っていたの。そしてあたしは、それを本に求めていたの。幸い、施設の図書室には、誰も読まない良書がたくさんあったの。ADHD(注意欠陥多動障害)と診断されかねない子ども集団のヒステリー的な躁状態を逃れて、あたしは、自由時間はいつも図書室に籠もっていた。最初はいろいろ邪魔されたけど、「あいつは遊ばずに本を読む(勉強する)変人だ」とレッテルを確立してからは、むしろほったらかしてくれるようになったの。
 
 O・ヘンリーは、あたしの好きな作家だった。「最後の一枚の葉」は、あまりにも有名だけど、彼は、ほかにもすばらしいストーリーを書いているの。
 ここで紹介する「賢者の贈り物」は、クリスマスが近づくと何度も読んでいたの。愛し合うカップルのクリスマスプレゼントは、すれ違ってしまうのだけど、互いに相手のことを思ってプレゼントを選ぶ気持ちに、とても心温かくなるものがあったの。
 いつか、あたしも、こんなにも思う相手にプレゼントを選ぶ日が来るのかしら…
 
 施設では、クリスマスシーズンになると、新聞記者を引き連れて子どもたちにプレゼントを届けに来る人たちがたくさんいたの。「養護施設・クリスマス」で検索すると、クリスマスの風物詩のように養護施設の子どもたちへのプレゼントのニュースが賑わうの。今に始まった話ではなく、昔から、クリスマスと親のいない子への慈善ニュースはセットだったの。
 
 ま、あたしは、街頭でティッシュをもらうように、「ありがとう」と儀礼的にお礼を言って、プレゼントを受け取っていたの。どこの誰だかわからない人から。そして、毎年、違う相手から…。
 
 話はそれるけど、あたしは人からもらいっぱなしでも、何にも気にしていなかったの。だけど、彼は、人からもらったら、必ずお返しをするの。「人から気持ちをもらったら、気持ちを返さなくては」という。
 でも、彼にくれる人は、どこの誰だかわからない人ではなく、彼に関わりのある人ばかり。だから、「気持ちをもらった」といえるし、「気持ちを返したい」と思えるの。
 
 あたしは、「ものをあげる人は、あげたいからあげるんでしょ。お返しを期待するのなら、人にあげなきゃいいじゃない」と平行線。
 その彼だって、街頭でティッシュや試供品をもらっても、お返しをしようとは思わないの。あたしは、「乞食にお金を恵んで、誰がお返しを期待するの? 施設の子たちは、はっきり言って、乞食扱いなの」と言うと、彼は反論できないの。
 
 だから、自分の思う相手が喜ぶ顔を見たくて、プレゼントを選ぶなんて、施設の子は経験なんてしていないの。もらうばっかり。いえ、施しを受けるだけ…
 
 今回、Leiちゃんの喜ぶ顔が見たくて、2ヶ月近くキャッツシアターの予約を黙っていた。ナイショって、とても楽しい。ケンカをしても、というか無愛着Leiちゃんに怒り心頭になっても、喜ぶ顔を想像したら、いえ、嬉しさを表現する術を知らないから、黙々と喜んでいると思うけど、それでも喜ぶと思うから、我慢できた。
 Leiちゃんにクリスマスプレゼントなんて、7年間のつきあいの中で、今年が初めて。大切な人に贈り物をするなんて、そもそも発想がなかったの。O・ヘンリーを読んでいたくせに…
 
 あたしは、子ども時代、施設の広報誌みたいなものに、「クリスマスはもらう日ではなく、与える日です」なんて書いた作文が載ったことがあるの。あの当時は、職員の喜びそうな言葉がわかるから、ちょっと筆もたったし、大人を喜ばせる文章は簡単にかけたの。でも、書いた文章の本当の内容は、わかっていなかったと思うの。
 
 話が長くなったけど、自分の思う相手が喜ぶ顔を想像して、プレゼントを選ぶ。それが、喜びなのよね。で、施設の子は、そうされたこともないし、ものをくれる相手も、個別化されていないということなの。

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わたしも賢者の贈り物を読んだ筈だけど・・・・

 Maria、いつも読んでる空気が違っててごめんね。思わずリアクションしたら長くなったので、自分のところで記事を書きました。来年もよろしくね【こんな性格で申し訳ないけれど・・・】
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