*All archives* |  *Admin*

≪05  2017/06  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  07≫
--------(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007-03-08(Thu)

「日向ぼっこ座談会意見表明文」を読んで思ったこと

 最近、新聞の掲載されることがある養護施設当事者グループに「日向ぼっこ」というグループがある。
 養護施設の「当事者」って何? というのはとりあえずおいといて、ここでは、養護施設で育つことの問題点を列挙し、そのことへの改善を求める「第1回日向ぼっこ座談会 意見表明文」を載せているの。

 これは、とてもいいと思うの。

 ただね、書き方がおかしいと思うの。「現段階では無断転載はお断り」とあるから、転載はしないけど、意見を書くためには、引用はさせてもらうわ。
>1.施設(里子)生活でいやだったこと:他児や職員との関係(暴力・ひいき)、管理的生活、当事者特有の孤立感

 「施設(里子)生活」とくくられているから、養護施設の生活と、里親家庭での生活は同列に論じられているのね。あたしは、何人かの里親さんとおつきあいがあるけど、端から見ても、こんな生活ではないの。施設ではなく、「家庭で育つということは、こんなにも違うんだ」という感想から、Leiちゃんと二人で“里親さんを勝手に応援するサイト”を立ち上げて、子どもたちを施設ではなく里親家庭で育てて欲しいと応援しているの。
 もし、養護施設と里親家庭が同じ集団養育であるならば、私たちはこんな主張はしない。

 この声明文では、「職員との関係(暴力・ひいき)」が里親家庭での問題であるかのように取られかねない。それから、「管理的生活」についても、たしかに、管理的な里親家庭はあるかもしれないけど、それは、養護施設の集団のルールに基づいたものではないし、「規則正しい家庭生活」と「管理的生活」の違いについて、きちんと整理すべきものだと思うの。

 「当事者特有の孤立感」についても、親もなく、自分だけを見てくれる大人もいない、職員が次から次へと代わっていく養護施設の集団の中の孤立感と、里親家庭で感じる孤立感は、別のものだと思うの。

>2.施設(里子)生活でよかったこと:信頼できる人との出会い、生活の安定、独自の行事体験、感謝ができる

 これは、「独自の行事」というものは、施設独自の行事だと思うの。だけど、参加を強制された施設行事をよかったと思うかどうかは、人それぞれだと思う。里親家庭の子どもについていえば、「独自行事」は、たぶん里親会の行事くらいで、あとは、地域全体の子ども会の行事や学校行事だけだと思う。「施設(里子)」とくくる理由がないと思うの。

 3、4は、養護施設と里親家庭、両方の課題もあるし、別個の課題もあるけど、「里子」が使われていないから、とりあえず論評しないわ。
 次に、「その結果、施設(里親家庭)での暮らしの以下の面が明らかになりました」と、また、一緒に論じているの。

>1.施設(里子)生活の苦痛:他児や職員との軋轢、施設運営、生活課題のあり方、社会的理解のとぼしさ
>2.施設(里子)生活の利点:生きる権利の回復、安定した生活の保障、行事・体験の保障、自尊感情の回復
>3.施設(里子)生活の課題:システムの見直し、よき援助者の養成、当事者視点でのニーズの発掘
>4.退所(解除)後の社会適応過程のニーズ:孤立防止、仕事や進学等の相談援助、居場所創り、偏見の解消

 これも、養護施設も、里親家庭も一緒くたに論じていて、養護施設の問題と里親家庭の問題がかえって見えなくなっているの。

 1.は、養護施設の問題が大半であり、「社会的理解のとぼしさ」だけが共通項だと思うの。
 2.「体験の保障」については、家庭生活を知らずに社会に出て、経験したことのない家庭を作ろうとして失敗する施設育ちと、里親家庭で日々の生活の中で家庭を体験している里親家庭の子どもとでは、真逆のことを一緒に論じているの。
 4.は、里親家庭を実家として、居場所のある里親家庭の子どもと、施設を出た後は、お正月やお盆に施設に泊まることのできない施設育ちとでは、まったく別の課題を抱えているの。

 全般的に、養護施設と里親家庭が「社会的養護」であるというくくりのみで、味噌もクソも一緒にした意見表明となっているの。

 この座談会に参加したのは、「児童養護施設生活経験者・養育里子経験者(=当事者)」8名が参加したというけど、「養育里子経験者」は何名参加したのかしら?
 そして、その方の里親家庭での生活は、養護施設と一緒くたに論じられるほど、施設的な里親家庭だったという事かしら。だとしたら、とんでもない里親家庭だと思うのだけど…

 施設養護から家庭養護への流れ、集団養育から個別養育への流れは、世界的な傾向であり、子どもの権利条約第20条でも、まず里親家庭をあげ、「必要な場合に施設入所」を認めている。

 この意見表明文は、「(里子)」と書いてある部分を消して読めば、養護施設で育つことの問題点に対しての意見表明であるならば、とてもすばらしいと思うの。

 里親(Sido)さんに電話したら、こういわれた。
 「我が家が、このような養護施設と同じような家庭だと思われたら、とても悲しい。子どもを施設ではなく、たった一人の大切な子どもとして家庭で育てて欲しいとの思いから、里親をしているし、より多くの子どもが里親家庭で育つことができるよう、里親の拡大を目指している。
問題のある里親がいることも知っている。だけど、里親としての適正の審査や研修もなく、一定の条件を満たせば、誰でも里親になれてしまうことや、支援や知識もなく、たったひとりで子どもの課題に向き合わざるを得ず、孤軍奮闘している里親制度の問題を改善しなければ、『子どもの家庭で育つ権利』を実現することは難しい。
 里親家庭の問題と、養護施設の問題は、セパレートして提起して欲しい。施設で育った人は、施設生活の当事者ではあるが、里親家庭生活の当事者ではないのだから…。一緒に論じることができるのは、施設のみならず、施設か里親も選択できる意見表明権、措置解除後の自立支援の不備などだろう。
 施設と里親の相互理解は必要ではあるが、人間関係の基本である愛着形成が重要な乳幼児期は、乳児院・養護施設ではなく、絶対に里親家庭で育てて欲しいということは、主張し続ける。」

 あたしは、Sidoさんの言葉を聞いてホッとした。

 繰り返すけど、養護施設だけで育つことの問題をあげた意見表明文としては、とてもすばらしいと思うの。だから、「(里子)」の部分だけは削って欲しいと思う。

 あたしたち施設育ちは、施設生活の当事者であっても、里親家庭生活の当事者ではないのだから。

tag : 児童養護施設 里親関連

comment form


管理者にだけメッセージを送る

comment

謝罪

Maria さんへ。
施設生活が長いとは言え、どうも私は、(甘、甘)で育てられた結果、他人の気持ちを忖度する器量に欠ける様で、知らずに他人の気持ちを傷つける様です。思えば、小学校から中学校を卒業するまでの間、通知表の欄に必ず(自己中心的)にあったのを覚えています。
様々な施設がある中で、私自身、一点を持って、全ての施設を語る、見たいな態度を取り、Maria さんを傷つけた事を、深くお詫びいたします。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

マーサさん、こんにちは。

 まず、他人の記事を引用するときは、「引用符">"」を使ってくださいね。本人の意見かどうかわからず、読む人が混乱しますので。

 それから、「光の園白菊寮」で検索掛けたら、似たような記事を見つけました。
http://www15.ocn.ne.jp/~some/page119.html
 個人情報とプライバシーにはご注意下さいね。ま、成功していらっしゃるようだし、施設出を公言しても問題のない立場でしたら、いらないお節介でしょうけど…

 「光の園白菊寮」のストップの情報を確認すると、現在は定員45名の施設としては小さいほうですわね。
http://gyakutai.yogo-shisetsu.info/allshisetsumap_report/report-index.html

 日本には、いろいろな施設がありますが、マーサさんのような施設だけではないのよ。
 最低限、虐待や児童間暴力は無くなって欲しいけど、残念ながら、レイプがある施設も少なくないの。
 大分県でも、最近、女子中学生への不適切な行為が発覚したと出ているわ。これは、強制わいせつか性的虐待だと思えるの。大分県は、施設名を明らかにしていないけど、「光の園白菊寮」ではないと願っているわ…
http://gyakutai.yogo-shisetsu.info/cgi-bin/report/oitaken/diary.cgi

 子どもが施設を選べないし、施設か里親かも選べない。養護施設をよかったという人がいるのは勝手だけど、すくなくとも、施設がいやだと思っている子は、里親家庭に出して欲しいわ。

>経験したことのない家庭を作ろうとして失敗する施設育ち

 あたしは、結婚生活がイメージできないの。子どもを「可愛がる」というと、施設では「可愛がる」と称して小さい子を殴るか性的にいたぶるイメージしか出てこない。
 大きい子が小さい子を、性的対象や暴力の対象にする可愛がり方しか知らないの。

 あなたは、なぜ、結婚しないのかしら? 家庭を作らないのかしら? あなたが結婚して幸せな生活を送り、幸せな老後を迎えなければ、施設のあなたへの子育ては失敗したのよ。

 虐待家庭と施設を比べても仕方ないの。子どもたちへ、「施設か虐待家庭か」という究極の選択を求めているのではないの。

 あたしたちは、全ての子どもに、普通に里親家庭で幸せになって欲しいだけなのよ。

 あなたや私のように、子ども時代の全てを施設で過ごすのは、虐待家庭で育つのとは別の不幸なの。

施設生活の思い出より

私は現在44歳.男性
1964年、1歳未満で姉2人計3人、別府市の(光の園白菊寮)に、17歳まで預けられました。
で、その時の体験をもとに、コメントさせていただきます。
「当事者特有の孤立感」についても、親もなく、自分だけを見てくれる大人もいない>
これは子供の頃、深く感じた事があります。でもね、接する時は、深く抱きしめてくれるのです。で、(自分は孤独では無い。愛されている)と感じるようになりました。

参加を強制された施設行事をよかったと思うかどうかは、人それぞれだと思う

ありました。(笑)お祈りとか、ボーイスカウトとか、野球やサッカーの練習や、クリスマスの劇の練習とか、もう、嫌で嫌で。でも、年月がたつと、結構楽しかったかも。(笑)なんて。今では大切な思い出です。

「管理的生活」
これね、確か17時00分掃除の時間、18時00分お祈り。その他小学校に上がったら、洗濯は自分でする事。週に1回、米研ぎ、21時就寝、06時起床とか。

これで色々勉強になりました。
まず時間は厳守する事。5分前には行動に移れる様にする事とか。
掃除の仕方。例えば(トイレは舐められる位綺麗にする事)
現在、社会に出てもためになる事を勉強させてもらいました。

他児や職員との軋轢
確かに経験しました。その御蔭で、人の心を忖度する事も覚えましたし、理解しようとしなければならない事も覚えました。
職員との軋轢ですが、現在の(光の園)の園長、浜田多恵子氏とは、私が小学校4年の時に、園に来たのですが、当時の私達男子部は(クソババアー)とか、(オッペンマイヤー)だとか言っていました。何しろ男子には特に厳しかったからです。でも、後にこれが(愛)なのかーって感じました。退寮しての話ですが、当時はとにかく男子は(のびのび)し過ぎていて。(笑)
思うのですが、その時は軋轢を感じても、後にそれが(愛)から来る行動と理解出来る日がくるのではないでしょうか。その分、職員の皆さんは大変かと思いますが。

経験したことのない家庭を作ろうとして失敗する施設育ち

私は結婚していませんが、私の姉2人、長女は女の子2人を、次女は女の子1人、男の子3人を見事に育て上げています。
子供達が現在においても、家庭に満足を感じているにおいて、この子育ては成功したといって良いのではないでしようか。

施設(里子)生活でよかったこと:信頼できる人との出会い

養護施設関係の方でしたらご存知かと思いますが、(長田シゲ氏)と会えた事です。当時の記憶だけは、はっきりとあります。この当時園長、私達は(お母様)と呼んでいましたが、1歳未満の私を抱いて、そっと指をほっぺたに触れさせた事は今でも忘れる事が出来ません。

施設を出た後は、お正月やお盆に施設に泊まることのできない施設育ち

これはすごい誤解かも。(笑)
私は関西の方に来ましたので、別府まで、なかなか帰る事が出来ませんが、地元の人は、親とその後うまくいっている人でも、(光の園)に帰っているそうです。あそこは私達の家ですし、(光の園)も、私達をいつでも迎えてくれます。居場所がないだなんて、とんでも無い話です。

里親でも、施設でも結局そこに(愛)があるかどうかではないでしようか。
40歳を過ぎて分かる様になりました。20.30歳は自分の事に忙しくて(愛なんて空想)なんて思っていましたが、現在の歳になると、それが分かる様になりました。
初めての方へのご挨拶

告知バナー
検索ぷらす
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カウンター

from 2006/12/13/wed
total
yesterday
today

online guest:

Counter素材 

親が育てられない子に里親家庭を
Mariaの読書メーター
☆Mariaの読書メーター(編集中)

☆Mariaの最近読んだ本(編集中) Mariaの最近読んだ本
ブックマーク
 ← 全表示 Diigo ブックマーク 

Diigo ブックマーク 

 ←webで見つけたpdf資料



★被ブックマーク数

この日記のはてなブックマーク数

ページビューランキング
ブログパーツ
Google News(新着記事)
養護施設、乳児院、里親関連新着記事

新記事&コメント&トラバ
テリトリー内リンク集
必ず行く場所のLink集よ
施設の関連本(むかつく本含)
Frickr-photo

www.flickr.com
This is a Flickr badge showing public photos from maria-soul. Make your own badge here.

あたし達の主張&共同管理よ

共同管理してます 里親さん応援サイト

時々webのお手伝い


わたし達の主張です 養護施設を家族・家庭と呼ばないで
STOP!犬猫「里親」名称

協賛しています
生活保護削減反対

どこの中の人?

あなたは何処から来たの?

シセツっ子川柳

☆Mariaのシセツっ子川柳
うたた寝中のちびまり

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。